2009.06.23

【イベント】6/27@護国寺…上映「すべてのチベット人たちの勇気ある、勇敢な平和的行為」

護国寺でのイベントの案内をいただきました。
ちょっと内輪向けに書かれた感のある案内ですが、
そのまま転載します。

「すべてのチベット人たちの勇気ある、勇敢な平和的行為」
6/27(土)
護国寺(東京都文京区大塚5-40-1)

「すべてのチベット人たちの勇気ある、勇敢な平和的行為」

2008年3月10日にチベット本土で起きた騒乱は一体何だったのか?
これからのフリーチベットをどのように考えたらよいのか?

Tibet Online TV(チベット亡命政府外務省のTV)が制作したDVD、
「すべてのチベット人たちの勇気ある、勇敢な平和的行為」を解説付きで見ながら、
昨年の騒乱とチベット問題について、
考え方をちょっと整理し、明日のフリチベ活動を考えるということをいたします。

DVDのタイトルは「すべてのチベット人たちの勇気ある、勇敢な平和的行為」。
上映DVDの内容は、中国共産党が報道した映像と、チベット亡命政府などが報道した
映像を対比させたもの。
音声はチベット語ですが、日本語で詳しく解説します。
あわせて昨年のチベット会議で話されたことについても会議に参加したチベット人から話が聞けるかも。

どうぞ皆様お誘い合わせのうえ覚悟していらして下さい。

上映会のあとは、定例のキャンドルライトのお祈りです。
リードボーカルはソナムさんです。
ダラムサラ(インド)よりチベットのお坊さん2名も参加します。
時間によっては、チベット仏教についての質問時間もあるかもしれません。

■日時:6月27日(土)16時より
(質疑応答など含めて2時間程度を予定。お祈りは40分程度)
■会費:無料
■会場:護国寺 http://www.gokokuji.or.jp/
■会場定員:約120名(先着順)

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2009.06.22

【写真展】6/27-28@原宿「旅人の目線から〜垣間見えるチベットの現実」by Kazu

「旅人の目線から〜垣間見えるチベットの現実」
6/27-28
DESIGN・FESTA・GALLERY EAST 101-5
(東京都渋谷区神宮前3-20-2)

「旅人の目線から
 〜垣間見えるチベットの現実」

■日時:6/27(土)11:00〜20:00・6/28(日)11:00〜19:00
■場所:DESIGN・FESTA・GALLERY EAST 101-5
    東京都渋谷区神宮前3-20-2
※詳細は↓
http://www.a-daichi.com/freetibet/exhibition/index.html

■コンセプト
20世紀後半以降、中華人民共和国の侵略・抑圧に苦しんでいるチベット---かの地を旅行する外国人は数多くいますが、多くの場合、旅行社がアレンジしたツアーで当局が許可した場所しか見ることができません。首尾よく個人でチベット入りできたとしても、チベットの現実は当局によって巧みに隠蔽され、中々表立っては見えてきません。
しかし、無理な隠蔽は綻びるものです。旅行者が何気なく撮った写真の中にも、よく見ればチベットの現実が垣間見えてくるもの、チベット人たちの声なき声が聞こえてくるものは必ずあることでしょう。
本展に出品した写真は、私のチベット問題に対する認識が十分でな かった2001年と2007年に現地で撮ったもので、チベット問題に対する関心が強くなった今、問題意識を持って見返してみると、そうした 現状がはっきりと見えてくるもの、一見普通の写真に見えてもそこに写っていない裏側でとんでもないことが進行していることが分かったものを集めたものです 。
お世辞にもアートと呼ぶには程遠い写真ばかりですが、そこに見えるチベットの現実をメッセージとして受け取っていただければと思います。

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2009.06.10

【写真展】〜6/21「祈りは武器より美しい」〜チベット潜入2人の写真展〜(野田雅也×西条五郎)、6/14はトーク&パーティー

「祈りは武器より美しい」〜チベット潜入2人の写真展〜
6/2〜6/21
パクチーハウス東京(世田谷区経堂1-25-18 2F)

「祈りは武器より美しい」
〜チベット潜入2人の写真展〜

■日時:6/2(火)〜6/21(日)
■場所:パクチーハウス東京
    世田谷区経堂1-25-18 2F
    TEL:03-6310-0355
    月曜定休 ※詳細は→http://paxihouse.com/

■6/14(日) トーク&パーティー
16:00〜 トーク 野田雅也×西条五郎
中国軍による厳重な警備をくぐり抜け、閉ざされたチベットに潜入したジャーナリスト・西条五郎とフォトジャーナリスト・野田雅也。中国人に変装したり、身を隠して軍の検問所を迂回したり、それでも私服警官による尾行や密告により、強制退去させられることもある。
それでもなぜチベットを撮るのか?カメラが捉えたのは、武器を向けられても一心に祈り続ける人びとの深遠な眼差しだった。

18:00〜 パーティー
料理3000円(ドリンク代別)※チベット人は料理代無料

【野田雅也】
1974年福岡県生まれ、フォトジャーナリスト。世界放浪中にチベットに出会い、人びとの祈りの姿に魅了される。以来、長期にわたってチベットを訪れ、08年3月に始まった騒乱後も、2度の潜入取材を行なう。09年2月にはチベット難民の亡命ルートであるヒマラヤ山脈のナンパ・ラ(峠)を踏破し、迫害を逃れる難民たちの実態に迫った。現在、失われたチベットの50年を描く映像プロジェクトを進行中。08年、上野彦馬賞の部門・毎日新聞社賞を受賞。日本ビジュアルジャーナリスト協会(JVJA)会員。

【西条五郎】
1974年東京生まれ、ジャーナリスト。2008年4月、中国人に“占拠”された長野市での北京オリンピック聖火リレー取材を契機にチベット問題に興味を持つ。北京五輪期間中には北京のほか、チベット難民が住むインドのダラムサラやチベットの首都ラサを取材。ラサ民衆蜂起とダライ・ラマ14世の亡命から50周年にあたる今年3月、事実上の戒厳令下にあった東チベットのリタンに潜入。

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2009.05.23

【イベント】7/11(土)第5回「チベットの歴史と文化学習会」(吉水千鶴子/渡辺一枝/野田雅也)

2008年蜂起をきっかけに始まった「チベットの歴史と文化学習会」。第5回目です。

pdf版のチラシはこちら

第5回「チベットの歴史と文化学習会」
2009年7月11日(土)13:00〜16:30(開場12:30)
文京区民センター 3-A会議室(東京都文京区本郷4-15-14)

第5回「チベットの歴史と文化学習会」

■日時:2009年7月11日(土)13:00〜16:30(開場12:30)
■場所:文京区民センター 3-A会議室
    交通 営団丸ノ内線・南北線 後楽園駅徒歩3分
    都営三田線・大江戸線春日駅徒歩1分
    JR総武線水道橋駅 徒歩13分
    http://www.city.bunkyo.lg.jp/gmap/detail.php?id=1754
■参加費:¥600

■参加のお申込み
 当日参加も可能ですが、事前にお申込みいただいた方を優先させていただきます。申込みページ(↓)からお申込み下さい。
 参加お申込みページはこちら(http://www.tibet.to/gaku5/)
※定員になり次第締め切らせていただきます。

■プログラム(予定)

(1)講座「チベット仏教の潮流」第3回「現代チベット仏教思潮〜ダライ・ラマの時代を中心に〜」
講師:吉水千鶴子(筑波大学人文社会科学研究科哲学・思想専攻准教授)

(2)チベット報告「今、チベットの人々は」
報告:渡辺一枝(作家)

(3)「国境線リポートII〜50年目の証言〜」
報告:野田雅也(フォトジャーナリスト)

(4)「Tibet2009 vol.3…チベット支援の現状」
基調報告:長田幸康(ライター、I love Tibet! ホームページ

●主催:チベットの歴史と文化学習会
●お問い合わせ:e-mail: trb.gakusyuukai★gmail.com
       (★を半角の@に換えて下さい↑)

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2009.05.03

チベット・アムド地方アバ(Ngawa)小紀行(7)キルティ・ゴンパの大法会

夕刻、キルティ寺の本堂前の中庭は、
エンジ色の僧衣をまとった僧侶たちで埋め尽くされていた。
早口のアムド語と手を打ち鳴らす音が響く。
僧侶たちはこれから仏教論理学の問答の試験に臨む。

Img_1491_sツェメー・ゴンチュー・チェンモ(冬季論理学大法会)が、このキルティ寺で行なわれるのは今回で2回目。仏教論理学の博士(ゲシェー)の学位試験は、伝統的にペーパーテストではなく、すべて口頭の問答で行なわれる。アムド地方各地から3000人とも言われる僧侶が集まった。

P1010813_s試験は日が落ちた後、夜通し朝まで行なわれる。その間、薄暗い本堂の中では読経が続く。
小坊主たちがお茶や食事の準備に走り回り、気の棒を携えた巨体の見張り僧が、堂内にぎゅうぎゅう詰めになった巡礼者たちを「もっと後ろに下がれ!」と蹴飛ばす。

Img_1521_s本堂の屋根は色とりどりの電球で彩られているが、その光は弱々しい。
中に入れない巡礼者たちは、寺の周囲の巡礼路をひたすら回り続ける。
真っ暗な中、朝まで。
「3月までは何も起こらないだろう」
ある僧侶がそう言った。嵐の前の静けさの中で行なわれたこの試験には、6人が合格したそうである。

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2009.04.25

チベット・アムド地方アバ(Ngawa)小紀行(6)キルティ・ゴンパ

誰と行った、とか、誰に会った、とか、
一切書けない紀行って、いったい何なんだろう?
そういうわけでしばし中断してましたが、若干復活。
(↑ほんとは仕事が忙しかっただけ)

P1010835_sアバはキルティ寺(キルティ・ゴンパ)の門前町。
まずは寺にお参りに行くのが礼儀というものだ。
昨年3月以降かなりひどいことが起こった場所でもある。
それを承知のチベット人に連れて行ってもらう。
と、門前には、いきなり公安の建物があった。
なんてわかりやすいんだろう。

P1010837_s町を巡回している武装警察のトラックは、
普段はここに駐車している。
さすがに写真もブレブレになる。
VCD屋のスピーカーから、けたたましいインド音楽が流れている。
なんだか滑稽なこの建物と武警以外は、
普通のチベット色豊かな商店街なんだけど。

Img_1464_s大僧院キルティ・ゴンパには2000人ほどの僧侶がいる。
まずは、でかいチョルテン(仏塔)が目をひく。
ある転生ラマの部屋にお邪魔した。
インドにいる座主キルティ・リンポチェの若い頃の写真が掲げられている。
おいしそうな茹で肉がたっぷり目の前にあったのに、腹の具合が悪くて遠慮せざるをえなかったのが残念だ。
それでもバター茶はいただいた。

Img_1602_s僧坊でのんびりしすぎたものだから時間が遅くなり、だいぶ風が出てきた。
これから巡礼者が続々とゴンパに集まってくる。
たまたまなのだが、その日は特別な日だった。
境内でただすれ違っただけの、知らない老僧が言った。
「あとで部屋に来い。茶を飲んでいけ。話をしよう!」

一見、邪魔する者などいない、
いつものチベット人たちの世界が、そこにあった。

(写真をクリックすると拡大できます)

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2009.04.03

【祝・名著復刊】『チベット 受難と希望--「雪の国」の民族主義』(岩波現代文庫)

4月半ばまで仕事が詰まりまくってるので、ちょっと更新はお休み気味デス。

ところで、素敵な本が復刊。以前サイマル出版会から出ていたピエール・アントワーヌ・ドネ著『チベット 受難と希望--「雪の国」の民族主義』が岩波現代文庫で再登場!

もともと1990年に出版されたもの。つまり、1989年のラサ戒厳令、天安門事件の直後。パンチェン・ラマ10世が亡くなり、ひとつの時代が終わった区切りだ。内容は、中国が侵攻してきた歴史から、ついこのあいだのことまで、これ1冊読んでおけば他はいらないくらいバランス良くまとまっている。もちろん90年代以降の話は書かれていないが、内容的には、ちっとも古くなっていない。著者による最新の序文がついているのも、ちょっと得した気分。

↓amazonへのリンク↓

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2009.03.15

チベット・アムド地方アバ(Ngawa)小紀行(5)アバの町

「夏また来い。なんでこんな時に来たんだ?」
アバのチベット人に何度も言われた。

Img_1529_sたしかに以前、秋に来たときには、一面麦畑が広がっていて美しかった。今は2月。風景は一面茶色で、午後になると強い風が吹いて寒々としている。夏はきっと緑の草原が広がり、花が咲き、麦畑も青々としているのだろう。

P1010798_sいや、そのことを言ったわけではないかもしれない。この町で僧侶が焼身自殺を図ったことを知っている今となっては、深読みせざるをえない。町で一番豪華な、ニェンポユルツェという聖山の名を冠したホテルは、中国人兵士たちの宿となっており、外国人は宿泊できなかった。

P1010796_sアバ(ンガワ、ンガバ、Ngawa)は、西端にあるキルティ・ゴンパ(格爾登寺)の門前町である。ときどきメインストリートを、兵士を積んだ武装警察のトラックがゆっくり巡回している。中国のどこかからやってきた兵士たち。焼身自殺しようとした僧侶を射った(とされている)のも、こうした白い顔をした若い兵士だったのか。

P1010824_sもうみんな慣れっこになっているのか、街中は意外なほどにぎやかで、穏やかそうに見えた。
腹の具合が悪かったので、市場に果物を買いに行くと、バナナはもちろん、パイナップルやマンゴーも売っていた。市場に連れて行ってくれたチベット人が言った。
「ここで商売してるのは全員中国人だ」

(写真をクリックすると拡大できます)

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2009.03.11

【イベント】4/11(土)第4回「チベットの歴史と文化学習会」(吉水千鶴子/渡辺一枝/野田雅也)

2008年蜂起をきっかけに始まった「チベットの歴史と文化学習会」。第4回目です。

pdf版のチラシはこちら

第4回「チベットの歴史と文化学習会」
2009年4月11日(土)18:00〜21:00(開場17:45)
文京区民センター 3-A会議室(東京都文京区本郷4-15-14)

第4回「チベットの歴史と文化学習会」
〜ラサの蜂起から50年、チベットの政変から60年〜

■日時:2009年4月11日(土)18:00〜21:00(開場17:45)
■場所:文京区民センター 3-A会議室
    交通 営団丸ノ内線・南北線 後楽園駅徒歩3分
    都営三田線・大江戸線春日駅徒歩1分
    JR総武線水道橋駅 徒歩13分
    http://www.city.bunkyo.lg.jp/gmap/detail.php?id=1754
■参加費:¥600

■参加のお申込み
 当日参加も可能ですが、事前にお申込みいただいた方を優先させていただきます。下記申込みページ(↓)からお申込み下さい。
 参加お申込みページはこちら(http://www.tibet.to/gaku3/)
※定員になり次第締め切らせていただきます。

■プログラム(予定)

(1)講座「チベット仏教の潮流」第2回「仏教のチベット的展開」
講師:吉水千鶴子(筑波大学人文社会科学研究科哲学・思想専攻准教授)

(2)チベット報告「受難ということ」
報告:渡辺一枝(作家)

(3)緊急報告「国境線リポート」
報告:野田雅也(フォトジャーナリスト)

(4)基調報告「Tibet2009 vol.2…チベットの政変から60年」
質疑応答:長田幸康(ライター、I love Tibet! ホームページ 主宰)

●主催:チベットの歴史と文化学習会
●お問い合わせ:e-mail: trb.gakusyuukai★gmail.com
       (★を半角の@に換えて下さい↑)

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2009.03.03

チベット・アムド地方アバ(Ngawa)小紀行(4)ツォクチェ王の城

マルカム(バルカム、中国語で馬爾康)はアバ州の州都。大都会だが、意外にチベット服を着ている人も多い。町の中心部から少し離れると、山の斜面の高台に石造りのチベット人の集落が広がっている。

Img_1369_s町から10kmほど東にチョクツェ(卓克基、チベット語で“机”という意味)というエリアがある。8世紀にチベットのティソン・デツェン王に迫害されたヴァイロツァナ師が流された地、というのはおいといて、今、丘の上にそびえるのは「土司官寨」。「土司」という中国語は、少数民族の土着の支配者のことだそうだが、チベット語の説明文に「ギャルポ」(王様、殿様)と書いてあったので、ここは殿と呼んでおく。要は、ツォクチェの殿様のお屋敷、お城である。向かいの丘の斜面には石造りのチベット人の民家が立ち並ぶ。

P1010744_s城は5階建て。外側は堅牢な石造りだが、内側は木造だ。この城はなんと7世紀からここにあるそうだが、もちろん何度も建て直されている。1階から5階まで内部はすべてギャロン・チベット人の文化を紹介する博物館として公開中。一番上は宗教のフロアになっていて、チベット仏教各宗派とボン教の仏像や仏具が、いかにも博物館的に展示されていた。

P1010766_s毛沢東や周恩来が「長征」とかいうご苦労様な行軍の途中ここに滞在したそうで、2階のワンフロアまるごと費やしてあれこれ展示してあった。殿様たちの豪華な部屋に比べて、これみよがしに質素を強調してあるよな、と、何を見ても悪意にしか感じられないのが哀しい。殿は最初、国民党派だったが、最終的には共産党体制に馴染んで、後にアバ州の副知事だったかになったそうだ。

P1010776_sさて、次はいよいよアバへ向かう。幹線道路沿いの刷経寺という町で食べた中華料理の油が気持ち悪く、その後たぶんそのせいでずっと腹の具合が悪かった。アバは標高3200mという低地だからと油断していたら、思いっきり高地適応に失敗して、飯は食えないは頭は痛いはという状態に陥った。情けない。

(写真をクリックすると拡大できます)

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2009.02.28

チベット・アバの僧侶が焼身自殺を図り、射殺された

チベット暦の新年が明けたばかりの2月27日、チベット・アムド地方アバ(四川省アバ県)の僧侶が街中で焼身自殺を図り、その場で兵士に射殺された。

P1010796_s以下、北京発ツェリン・ウーセル(唯色)のブログ「Invisible Tibet」(看不見的西蔵)の記事の全訳。訳が不安な方は原文↓をご覧ください。
http://woeser.middle-way.net/2009/02/blog-post_6324.html

英語の記事は現時点では↓などが出ています。
Tibetan monk sets himself on fire: activist group (Reuters, 2009/02/27)

上の写真は2週間ほど前のアバの町のメインストリートにて。私が撮影したもの。


■アバの僧侶タペーが街中で焼身自殺し、銃殺された
(文・ウーセル)

2月25日午後、北京の繁華街・王府井で、新疆ナンバーの車の中で3人が焼身自殺した。身元は今なお明らかではない。海外メディアはチベット人ではないかと懸念している。その日がチベット暦新年の元日だったからだ。

しかし、ロサル(新年)3日、ついにチベット人が焼身自殺してしまった!
チベット本土で、チベット人が抗議の焼身自殺をしたのは初めてだろう。

この知らせを聞いたとき、しばし言葉を失い、声さえ出せなかった。胸がうずき、辛くてたまらない。
目の前に燃え盛る炎が現れた。炎の中には、若い僧侶がいる。雪山獅子旗とダライ・ラマ法王の写真を高く掲げ、叫びながら走っている。彼は油をかけた袈裟に火をつけ、火の玉となって街中に飛び出した。
銃声が響いた!

ニュースらしく書いてみよう。

2月27日、アムド地方ンガワ(現在の四川省アバチベット族羌族自治州アバ県)。アムドの著名な大僧院キルティ寺(格爾登寺)で、千人以上の僧侶が仏殿に集まり、祈願の法会を執り行おうとして、阻止された。同寺の管理委員会は僧侶らに法会の中止を求め、当局による懲罰は免れた。僧侶らはやむをえず僧坊に戻った。

しばらく後、午後1時40分、ひとりの若い僧侶が寺を出て、ほど近い町の中心部に向かった。そして、突然、雪山獅子旗とダライ・ラマ法王の写真を掲げ、油をかけた袈裟に火をつけ、叫び声をあげながら駆け出した。町にあふれるほどいる兵士が直ちに彼に発砲した。3発、射ったという。自らの身に火を放ったこの僧侶は射たれて倒れた。兵士は飛びかかって火を消した後、銃弾に倒れた僧侶を運び去った。

若い僧侶の名はタペー。25〜30歳位で、キルティ寺近くの村の出身だ。

タペーが亡くなったのかどうかは、わからなかった。午後、数百人の僧侶が彼の実家を訪れ、供養の法会を執り行った。

昨年3月27日には、キルティ寺の32歳の僧侶ロブサン・ジンパが遺書を残して、僧坊で首を吊った。彼は遺書の中で、当局がキルティ寺に着せた罪(抗議行動を指導し組織した罪、兵士が銃殺した遺体を保存し、外部に情報を漏らした罪)について書いていた。いわく、すべて彼ひとりによるもので、寺院やその他の僧侶には関係がない。抗議行動を率いたのは自分であり、その責を負う。遺書の終わりにはこう書かれていた。「中国の圧迫の下では暮らしたくない。1日といわず、1分でさえ我慢できない」。最後に彼の署名があった。

昨年4月16日夜には、同じくキルティ寺の29歳の僧侶トゥソンが自殺した。彼は盲人だった。命を絶つ前、家族にこう言った。「目の見えるあなた方には、こんな日々が耐えられないでしょうね。何も見えない私でさえ耐えられないのですから」。

2009年2月27日記録

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2009.02.27

チベット・アムド地方アバ(Ngawa)小紀行(3)マニ堂

白いチョルテン(仏塔)やタルチョ(祈祷旗)がときどき目に入る。
本格的にチベット文化圏に入ったようだ。

Img_1353_sたぶん紅葉で有名なミャロ(米亜羅)あたり。
道路沿いの村にマニ車のあるお堂を見つけた。
中には大きなマニ車がひとつ。
グル・リンポチェや観音菩薩の壁画は真新しい。

Img_1350_s
近所のおばちゃんたちが夕方の散歩に来ていた。
チベット高原の裾野であるギャロン(中国の谷という意味)に住むギャロン・チベット人。
言葉もいでたちも、普通に「チベット人」という時のチベット人とはかなり違う。

けれど、
オムマニペメフム。
オムマニペメフム。
観音菩薩に捧げる祈りの言葉は同じだ。

(写真をクリックすると拡大できます)

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